a seamless creation weaving one world ネイルと花。シームレスな創作が織りなす、ひとつの世界|秋山かな

賑やかな表参道に位置しながらも、小さな路地を曲がった先にひっそりとたたずむ「青山レジデンスビル」。その2階と3階で、秋山かなさんは、ネイルサロン「Ten nail」と、花器と花のセレクトショップ「PART OF NATURE」を営んでいる。一見、全く異なるジャンルの店を掛け持っているような印象を受けるが、彼女のなかに境界はない。すべては創作の延長線上にあり、挑戦の積み重ねが今の彼女を作ってきた。

montmorillonite museum vol.04|伊藤 紺

〈Pedal & Senza〉の主原料である“モンモリロナイト”を、アーティストの感性で作品へと昇華させ、その新たな魅力と可能性に迫る連載「montmorillonite museum」。今回の作家は、歌人・伊藤紺。日常の情景や感情を丁寧に紡ぐ彼女が詠む、モンモリロナイトの短歌。

encounters reflect a new me 新しい自分を探し続ける、出会いと表現の旅|前田エマ

心惹かれるものがあれば、どこへでもふわりと飛び込み、出会った世界をそのまま表現する。モデルとしてのキャリアを持ちながら、エッセイや小説を執筆し、ラジオで言葉を紡ぎ、自由な発信を続ける前田エマさん。その原動力には、「もっと自分を知りたい」という好奇心と、色眼鏡を持たずに物事を見るニュートラルな視点があった。

color the world 色が紡ぐコスメと地球の未来|大澤美保

シャープな形状や繊細に散りばめられたラメが特徴的で、一般的なクレヨンとはひと味違う、ユニークな存在感を放つ「ハロヨン」。廃棄されたアイシャドウや口紅を原料に作られた画期的なクレヨンで、美容業界のサスティナビリティに取り組むプロジェクト〈COSME no IPPO〉から誕生した。化粧品をはじめとした広報PRとして活躍する大澤美保さんが手がけている。唯一無二の製品が生まれた背景には、幼少期から磨かれた、大澤さんが持つ“色彩への感性”という原点があった。

montmorillonite museum vol.03「モンモリロナイト・ペーパー・シザーズ」| 大野彩芽

〈Pedal & Senza〉の主原料である“モンモリロナイト”を、アーティストの感性で作品へと昇華させ、その新たな魅力と可能性に迫る連載「montmorillonite museum」。今回はコラージュアーティスト、大野彩芽による作品。紙とはさみを使ったカット&ペースト、そして写真の古典技法であるサイアノタイプ(青写真)を用いて表現したのは、モンモリロナイトの繊細な美しさ。

what you love is already inside you すべての始まりは、幼き日のお菓子作り|横尾かな

つぶらな瞳が愛くるしいペキニーズや困り顔のパグを表現したメレンゲ、舌を出したダックスフンドのチョコレートなど、あらゆる“犬”をモチーフにしたお菓子を作る横尾かなさん。彼女のそのスキルは製菓学校で学んだものではなく、すべて独学で身につけたという。学生時代は、インテリアやテキスタイルデザインに触れ、就職先としてアパレルブランドの会社員を選んだ彼女が舞い戻ったのは、子どものころ夢中になっていたお菓子作りだった。

optimistic solitude 楽天的な孤独|寿木けい

日常の景色を鋭い視点で描いた、滋味あふれる文章で人気を集めるエッセイストの寿木けいさん。元は編集者で会社員をしながら執筆業を始め、3年前には長く暮らした東京を離れ山梨に移住。そこでは古民家を改修した宿の主にもなった。5人姉妹の末っ子として生まれ、いつもひとりでいたことが生き方に大きく影響しているという。時に大きく舵を切りながら進むしなやかな人生、そして豊かな表現の背景にある孤独について。

montmorillonite museum vol.02「インスタント・クロマトグラフィー」|石塚元太良

  〈Pedal & Senza〉の主原料である“モンモリロナイト”を、アーティストの感性で作品へと昇華させ、その新たな魅力と可能性に迫る連載「montmorillonite museum」。今回は写真家・石塚元太良による、“クロマトグラフィー”を用いて描かれた色彩のアート。それは、彼がいつも制作している「写真」という媒体を、科学的な視点で捉え直すことで生み出された。

the stage was always where I could let myself go 私を解き放つ表現活動の場|松浦りょう

俳優・松浦りょうが持つ独特でアンニュイな雰囲気は、一度見たら忘れられない。唯一無二の存在感を放ち、見る者に強い印象を残す。実際に話してみると、彼女が内に秘めた芯の強さに気づかされる。それは、これまで自分自身と真摯に向き合い、さまざまな葛藤を乗り越えてきたからだろう。感受性が豊かなために多くの悩みを抱えてきた彼女を支えたのは、表現の場に身を置くこと。バレエにはじまり、モデル、ボーカル、俳優といった、幼少期から続けてきた表現できる場こそが、彼女の居場所だった。